KUMA’S Fusion Room

KUMA’S Fusion Room
フュージョン怒濤の100枚!
私が独断と偏見で選んだ、70-80年代フュージョン必聴の100枚です。
ライズ/ハーブ・アルパート(A&M 79年)
淡々とした気怠いビートのタイトル曲がなぜか大ヒットした。
ダスター/ゲイリー・バートン(RCA 67年)
ラリー・コリエルがロックをやった“はしり”の作品。当時は衝撃的だった。
ベック/ジョー・ベック(Kudu 75年)
ベックもすごいがサンボーンもすごい。サンボーンを聴くアルバム。
ブリージン/ジョージ・ベンソン(ワーナー・ブラザーズ 76年)
グラミーまで取った“メロウ・ベンソン”の出世作。
ギヴ・ミー・ザ・ナイト/ジョージ・ベンソン(ワーナー・ブラザーズ 80年)
クインシーとベンソンが組んだ“ダンサブル・ベンソン”の代表作。
マンハッタン・アップデイト/ウォーレン・バーンハート(アリスタ 80年)
知る人ぞ知る隠れた名盤。ピアノのメロディがこの上なく美しい。
ザ・ブレッカー・ブラザーズ(アリスタ 75年)
ブレッカーの伝説のデビュー作。すべてはここから始まったのだ。
ヘヴィ・メタル・ビ・バップ/ブレッカー・ブラザーズ(アリスタ 78年)
泣く子ももっと泣き出す究極の大名盤。黙って聴きなさい!
ジャスト・ファミリー/ディー・ディー・ブリッジウォーター(エレクトラ 77年)
プロデュースはスタンリー・クラーク。ディー・ディーのヴォーカルがカッコいい。
ブラック・バード/ドナルド・バード(ブルー・ノート 73年)
今になって再評価されている、ブラック・ファンクの名作。
夜の彷徨/ラリー・カールトン(ワーナー・ブラザーズ 78年)
ギター少年はみんな「ルーム335」を必死でコピーしていました。
スクール・デイズ/スタンリー・クラーク(エピック 76年)
タイトル曲は今でもスタンリーのライヴのハイライト。
クラーク=デューク・プロジェクト(エピック 81年)
大御所ふたりのユニット。「スウィート・ベイビー」がヒット。
スペクトラム/ビリー・コブハム(アトランティック 73年)
今は亡きトミー・ボーリンのギターが泣かせる、コブハムの大傑作。
コブハム=デューク・バンド・ライヴ(アトランティック 76年)
これまた大御所ユニット。若きジョン・スコのプレイも聴きもの。
リターン・トゥ・ファーエヴァー/チック・コリア(ECM 72年)
カモメのジャケットでもおなじみの、まさに楽園のサウンド。
浪漫の騎士/リターン・トゥ・フォーエヴァー(CBS 76年)
ディメオラもいた“第2期”のベスト。完璧なサウンドだ。
妖精/チック・コリア(ポリドール 75年)
70年代チックの代表作。「ナイト・スプライト」の隠れファンは多い。
チック・コリア・エレクトリック・バンド(GRP 86年)
初めて聴いたときはビックリした。80年代後半を象徴するアルバム。
スクラッチ/クルセイダーズ(ブルー・サム 74年)
フュージョン史に残るライヴの大傑作。これも黙って聴きなさい。
ストリート・ライフ/クルセイダーズ(MCA 79年)
ヴォーカルとフュージョンの理想的な融合。ランディがカワイイ。
ライブ・アット・フィルモア・ウェスト/キング・カーティス(アトランティック 71年)
これぞファンキー・インストの代表作。スタッフの原点がここにある。
ビッチェズ・ブリュー/マイルス・デイヴィス(CBS 69年)
マイルス流ブラック・ミュージックの再構成。圧倒的な音世界は失禁モノ。
アガルタ/マイルス・デイヴィス(CBS 75年)
こんな壮絶なライヴが日本であったとは、日本人は幸福だ。
ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン/マイルス・デイヴィス(CBS 81年)
実は80年代マイルスのアルバムの中で、マニアには最も人気が高い。
ツァラトゥストラはかく語りき/デオダート(CTI 72年)
クラシックをフュージョンするとこうなります。CTI初期のヒット作。
エレガント・ジプシー/アル・ディメオラ(CBS 77年)
ディメオラの最高傑作。パコとのインタープレイは点目もの。
ブラジリアン・ラヴ・アフェア/ジョージ・デューク(エピック 79年)
ブラジリアン・フュージョンの美しき名作。ミルトンも参加。
ドリーム・オン/ジョージ・デューク(エピック 82年)
一時ディスコでかかりまくりました。ジョージのファルセット・ヴォーカルもいい感じ。
ティージン/コーネル・デュプリー(アトランティック 74年)
究極の“いなたい”アルバム。粘りまくるブルース・ギターがカイカン。
ギターに愛を/ロベン・フォード(ワーナー・ブラザーズ 78年)
イエロージャケッツ結成のきっかけになったアルバムでもある。
フューズ・ワン(CTI 81年)
大物がたくさん参加したフュージョン・セッション。タイトル曲はCMソングでした。
デュオトーンズ/ケニー・G(アリスタ 86年)
ケニーの大ヒット作。80年代後半を良くも悪くも象徴する作品。
ハーツ・アンド・ナンバーズ/ドン・グロルニク(ウィンダム・ヒル 85年)
これも隠れ名盤。マイケル・ブレッカーのソロがすごい。
ワン・オブ・ア・カインド/デイヴ・グルーシン(ポリドール→GRP 78年)
グルーシン初期の名作。「モダージ」はフュージョンのプロト・タイプのひとつ。
ハーレクイン/デイヴ・グルーシン&リー・リトナー(GRP 85年)
これもブラジリアン・フュージョンの名作のひとつ。イヴァン・リンスも参加。
ヘッド・ハンターズ/ハービー・ハンコック(CBS 73年)
ブラック・ファンクの大名作。「スライ」を浴びるように聴くべし。
洪水/ハービー・ハンコック(CBS 75年)
“電気ハービー”のベスト・ライヴ。圧倒的な音の“洪水”だ。
フューチャー・ショック/ハービー・ハンコック(CBS 83年)
ヒップホップとフュージョンの融合。仕掛人はビル・ラズウェル。
輝き/アル・ジャロウ(ワーナー・ブラザーズ 76年)
トミー・リピューマのプロデュースで、究極のソフト&メロウが出来上がった。
ヘッズ/ボブ・ジェイムス(タッパン・ジー 78年)
タッパン・ジーからの第1作。「ウィ・アー・オール・アローン」は必聴。
ワン・オン・ワン/ボブ・ジェイムス&アール・クルー(タッパン・ジー 79年)
ソフトでメロディアスでゴージャスな作品。さすがボブ&アール。
ウォーキング・イン・スペース/クインシー・ジョーンズ(A&M/CTI 69年)
クインシーのフュージョン宣言アルバム。これもフュージョンの原点のひとつ。
スタッフ・ライク・ザット/クインシー・ジョーンズ(A&M 78年)
傑作。「テル・ミー・ア・ベッドタイム・ストーリー」のアレンジは驚異的。
アイウィットネス/スティーヴ・カーン(トリオ→ポリドール 81年)
スティーヴ・カーンはこのグループを結成したことによってジャズ史に残る。
フィンガー・ペインティング/アール・クルー(ブルー・ノート 77年)
アコースティック・ギターでフュージョンをやったのはこの人が元祖だった。
タッチ/ジョン・クレマー(MCA 75年)
隠れ名盤の筆頭。クレマーのスケールの大きなブロウは最高。
ジャングル・フィーヴァー/ニール・ラーセン(A&M/ホライゾン 78年)
ニールのデビュー作。レトロなオルガン・サウンドとマイケルのテナーが聴きもの。
ラーセン=フェイトン・バンド(ワーナー・ブラザーズ 80年)
ラーセン=フェイトンの名コンビ。ポップでハイ・センスなサウンド。
春の祭典/ヒューバート・ロウズ(CTI 71年)
CTI初期はクラシックものが多かった。
テキーラ・モッキンバード/ラムゼイ・ルイス(CBS 77年)
50年代後半生まれのファンには絶大の人気を誇るアルバム。
ウィザード・アイランド/ジェフ・ローバー・フュージョン(アリスタ 80年)
JLFの最高傑作。若きケニー・Gのプレイも聴きもの。
回帰/ラルフ・マクドナルド(T.K. 78年)
プリミティヴなリズムに対する愛情が感動を呼ぶ大作。
ラヴ・プレイ/マイク・マイニエリ(アリスタ 77年)
フュージョンの“粋”がつまったマスト・アイテム。必聴。
フィール・ソー・グッド/チャック・マンジョーネ(A&M 78年)
これもテレビのCMで大ヒットしました。タイトル通り気持ちいいアルバム。
メンフィス・アンダーグラウンド/ハービー・マン(アトランティック 69年)
アーシー・ジャズの基本。コリエルとソニー・シャーロックという凄いギター陣。
エクステンションズ/マンハッタン・トランスファー(アトランティック 80年)
あの「バードランド」を歌ってしまうという発想がすごい。
ベイクド・ポテト・スーパー・ライヴ/グレッグ・マシソン(CBS 82年)
ルカサーが燃え、故ポーカロが爆発した、熱狂のライヴ・アルバム。
火の鳥/マハヴィシュヌ・オーケストラ(CBS 72年)
マクラフリンの“哲学”を音にしたらこんなにすごいのができちゃった。
エレクトリック・ギタリスト/ジョン・マクラフリン(CBS 78年)
マクラフリンの原点ともいうべき演奏集。多彩なゲストが参加。
ファンク・イン・ア・メイソン・ジャー/ハーヴィ・メイソン(アリスタ 77年)
「ホワッツ・ゴーイング・オン」1曲の名演で必聴盤となった。
アメリカ・ザ・ビューティフル/ゲイリー・マクファーランド(Skye 69年)
実はグルーシン・サウンドの元ネタはここにあったのだ。
想い出のサン・ロレンツォ/パット・メセニー(ECM 78年)
パットの出世作。今聴いてもムチャクチャに気持ちいい。
ファースト・サークル/パット・メセニー(ECM 84年)
現行グループのメンバーが揃った名作。タイトル曲の手拍子は未だにできない。
サドゥンリー/マーカス・ミラー(ワーナー・ブラザーズ 83年)
マーカスの初リーダー作。全部ひとりでやっちゃうのだからすごい。
ア・デイ・イン・ザ・ライフ/ウェス・モンゴメリー(A&M/CTI 67年)
これぞフュージョンの元祖。ウェスのよく歌うギターが気持ちいい。
ジャコ・パストリアスの世界/ジャコ・パストリアス(エピック 76年)
ジャコ衝撃のデビュー作。これを聴いて人生が変わったベーシストは後を絶たない。
ワード・オブ・マウス/ジャコ・パストリアス(ワーナー・ブラザーズ 81年)
“天才”と“狂気”がギリギリのところでバランスしている、永遠の問題作。
エヴリデイ・エヴリナイト/フローラ・プリム(マイルストーン 78年)
こんなカッコいいヴォーカル・アルバムはそんなにない。ジャコも参加。
ジェントル・ソウツ/リー・リトナー(JVC 77年)
みんなすり切れるまで聴きました。究極のダイレクト・カット盤。
RIT/リー・リトナー(エレクトラ 81年)
フュージュンとAORの美しき融合。エリック・タッグのヴォーカルをフィーチュア。
ザ・チャック・レイニー・コーリション/チャック・レイニー(Skye 69年)
これもフュージョンの原点の1枚。このベース・ラインが基本です。
妖精のささやき/パトリース・ラッシェン(エレクトラ 78年)
ハンコック少女が一生懸命プレイする姿は感動的。ヴォーカルもカワイイ。
虹の楽園/ジョー・サンプル(MCA 78年)
「メロディーズ・オブ・ラヴ」が女の子に絶大な人気を誇った。
ハート・トゥ・ハート/デヴィッド・サンボーン(ワーナー・ブラザーズ 78年)
サンボーン初期の名作。ギル・オーケストラとの共演も聴きもの。
ストレイト・トゥ・ザ・ハート/デヴィッド・サンボーン(ワーナー・ブラザーズ 84年)
サンボーン究極のライヴ。マーカス、ハイラムなどメンバーも最高。
L.A.エクスプレス/トム・スコット(オード 72年)
ファンキーにブロウするトムがゴキゲン。カールトン、サンプルなども参加。
インティメイト・ストレンジャー/トム・スコット(CBS 78年)
トムの最高傑作。ストーリー性もあって内容も濃い。ジャコも参加。
ライト・ザ・ライト/シーウインド(A&M/ホライゾン 79年)
70年代フュージョンを代表する名グループ。ポーリンがカワイかった。
ナイトバーズ/シャカタク(ポリドール 82年)
突如登場し、一世風靡したロンドン発ジャズ・ファンク。
フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ/マリーナ・ショウ(ブルー・ノート 74年)
業界人人気ナンバー1アルバム。とにかくオシャレでカッコいい大名作。
ネイティヴ・ダンサー/ウェイン・ショーター(CBS 75年)
ミルトンの“天使の歌”とショーターのソプラノが桃源郷の音楽を創り上げた。
モーニング・ダンス/スパイロ・ジャイラ(MCA 78年)
70年代後半を席巻した大ヒット作。爽やかフュージョンの原点。
スタッフ/スタッフ(ワーナー・ブラザーズ 76年)
6人のリズム隊がファンキーにうねりまくるというすごいグループだった。
スピノザ・ニューヨーク/デイヴィッド・スピノザ(A&M 78年)
これも隠れ名盤。スピノザのシブいギター・ワークが冴える。
ストローキン/リチャード・ティー(タッパン・ジー 79年)
この「Aトレイン」を聴かずしてティー=ガッドを語ることなかれ。
ニューヨークの夢/24丁目バンド(Denon 80年)
ワイルドでファンキーでタイト。24丁目バンドは本当にカッコよかった。
ダークネス・ダークネス/フィル・アップチャーチ(ブルー・サム 72年)
フィルが憑かれたように弾きまくる、壮絶なギター・アルバム。
伝説/デイヴ・ヴァレンティン(アリスタ/GRP 78年)
GRPの記念すべき第1作。ここからGRPの黄金時代が始まる。
ワインライト/グローヴァー・ワシントン・Jr.(ワーナー・ブラザーズ 81年)
これもヒットしましたね。ビル・ウィザースのヴォーカルとシブいサックスが最高。
ヘヴィ・ウェザー/ウェザー・リポート(CBS 76年)
まさに衝撃作。70年代のすべての音楽シーンを代表する作品。
ナイト・パッセージ/ウェザー・リポート(CBS/ARC 81年)
ウェザーの最高傑作。5人がまさに奇跡的なプレイを聴かせる。
オン・ラヴ/デイヴィッド・T・ウォーカー(オード 76年)
70年代以降の“歌伴ギター”はこの人のスタイルがモデルとなった。
29の奇跡/レニー・ホワイト(エレクトラ 79年)
レニーのグループ“29”の1作目。「ベタ」は知られざる大名曲。
イマージェンシー/トニー・ウィリアムス(ポリドール 69年)
トニーとマクラフリンとラリー・ヤングが丁々発止の対決を聴かせる。
ザヴィヌル/ジョー・ザヴィヌル(アトランティック 71年)
ウェザーの、そして70年代ジャズの原点がここにある。
ホワイト・エレファント(ジャスト・サンシャイン 72年)
超幻の名盤。マイニエリ、ブレッカー、ガッドなどのセッション作。
CTIオールスターズ・ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル(CTI 72年)
CTIのスターが一堂に会した、同レーベルのショーケース・ライヴ。熱いぜ。
ブルー・モントルー(アリスタ 78年)
ブレッカー,マイニエリなどの歴史的ライヴ。最高のプレイが続出。
ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ(アルファ 78年)
これぞ日本のフュージョン・ブームの頂点。参加メンバーもすごい。
ⓒ 熊谷美広 (Yoshihiro Kumagai)